塾のHPのチェックポイント(その2)
いろいろ考えましたが2つ目のポイントはやはりこれでしょう。
塾のHPのチェックポイント【その2】
HPの『顔写真』にだまされてはいけない
まずは『顔写真』についての総論から。
今でも「『塾の責任者』が顔写真を出しておくのは必須だ」と考えています。現に、多くの個人塾の方々はしっかりと顔写真を出して「自分の考え」を述べていらっしゃいます。こういった塾には、塾長の「熱意」や「教育に対する想い」を素直に感じます。
逆に、何校も展開している大手の塾ではほとんど顔写真は出されていません。個人情報の問題といえばそうなのかもしれませんが、いわゆる「雇われ塾長」は会社の上部から、けっこうキツ目の『売り上げ目標(ノルマ)』が設定されていると聞きます。その目標を達成するために、面談などで過度の売り込みを行う場合もあるという話も聞きます。そのような状況では、やはり顔を出しにくくなるものなのでしょうか。
そして今回、ブログをアップするにあたり、いくつかの塾のHPを拝見させていただいたところ、
最近HPの『顔写真』に関する大きな問題が生じてきていることに気づきました。
長野県内に30校ほどを展開されている塾です。ある校舎のページを見ると、責任者と講師の顔写真まで掲載されていました。一瞬「しっかりしているな」と思ったのですが、隣の校舎のページを見てみると、今度は責任者の顔写真はなく、講師は先程と同じメンバーが並んでいました。ほかの校舎も見てみると、なんと
長野市内の6校舎の講師の写真は全部同じでした。「同じ市内ですからどこでも行けます」と言われるのでしょう。週5日勤務するとして
6校舎数百人もの生徒さんの、どれだけをカバーできるのでしょうか?なお、その6校中責任者の写真が出ていたのは2校だけでその2校とも同じ人でした。しかもそのエリアの責任者のようで、校舎の責任者ではないようでした。
また別の20数校展開する大手塾のHPには、「講師紹介」として20人ほどの講師の顔写真が掲載されていました。こちらの講師紹介には小中高などの担当学年、担当教科、担当校舎など一切記載されていませんでした。皆さんもお分かりだと思いますが、普通の社会人がそれなりの格好をしていれば、『講師』らしく見えるものです。この人たちが講師でないと言っているわけではありません。講師としてのキャリアや能力を勝手に信じ込んでしまう魔力が『写真』にはあるということです。
これらは「ここに通えばこういった先生たちに教えてもらえるんだ」という錯覚を生じさせる、実に上手い手法だと思いました。近年、個別指導に対して、教えているのは「学生アルバイト」ばかりであるとの意見がよく見られます。この批判をかわすためにこのような手法を取り始めたのかもしれません。経験上申し上げますが、素人の社会人は学生アルバイトより怖いですよ(この話はとても重要なので日を改めてお話しします)。
HPが「情報の宝庫」であることは間違いありません。逆にHPの内容が、画像優先で詠むところがほとんどないようないわゆる「イメージ先行」であるときは気を付けてください。HPの作り手は「どうせ文書なんか読まないんだから」と見下している場合も少なくありません。パッと見の印象にとらわれることなく、じっくり読み込んでHPの内容を把握してください。
まあ、文字だらけの私の文章をお読みいただけるような方であれば、間違えられることもないと思いますが。
続きは また次回